どうも、じゅんです。
最近はyoutubeなどの動画全盛時代になり、純粋に音楽だけを聴く機会が減ったように感じる。
音楽を聴くことにより、その音楽が持つ歌詞や世界観、メロディを色んなもの、例えば自分が経験してきたこと(楽しいこと、悲しいことetc.)と重ね合わせてきた。
自分だけの世界を、音楽というフィルターを通してイメージしていたのだ。
考え方だったり、人とのつながりだったり、人生だったり。
なので音楽を通してできた世界はひとそれぞれで千差万別だ。
同じ音楽を聴いたとしても、人それぞれの背景が存在し、歩んできた人生も当然ながら違うので感じ方は多種多様になる。
私は、音楽が生きる力になったり物事を成し遂げる力へと変わるのを実感してきた。
物事を想像する力は、よく音楽を聴いていた頃の方が鋭かったのかもしれない。
言えることは、間違いなく、今の私はこれまで聴いてきた音楽の集積でできあがっているということ。
私が学生の頃はまさに90年代のJ-POPが席巻していた。
時代の潮流の真っ只中にいた当時は気が付かなかったが、今思えばすごい時代だった。
CDセールスもミリオンヒットが連発し、様々な音楽のスタイルが生まれた時代だった。
私が初任給で初めて買ったのはCDコンポ、今も大事に使っている。
今、CDコンポ買う人っているんですかね 笑
その当時はカラオケにもよく行ったし、自作CDや更にひと昔前は自作テープを作って楽しんだものだ。
時代は流れ、音楽を聴く媒体も変化し、視覚から認識する音楽が増えた気がする。
新しく生まれるものもあれば、消えていくものもある。
これは世の常だ。
技術が進歩し利便性や機能性が上がる反面、ファジィなアナログ感が失われているようでならない。
世の中には変わらなくていいものもきっとあるはずだ。
遠い昔より伝えられてきたものはいくつもの時代を経ても燦然と輝きを放つ。
純粋に音楽のない生活は考えられないが、環境の変化と共にそんな生活になりかかってしまっている気がする。
よく聴いていた音楽を聴くと当時の懐かしい情景が一緒によみがえってくる。
当時話していた会話の内容や友人の表情も聴いた音楽にタグ付けされて、脳の奥底から当時の記憶としてスポンと引っ張り出される。
音楽ってまさに『思い出のしおり』なんだと思う。
記憶を音楽でつなぎとめている、自分だけが色付けしているしおりなのだ。
だから聴くだけで音楽を聴いていた頃に瞬時に帰ることができる。
言い方を変えると、音楽というのは忘れている場所へ帰ることを手伝ってくれているのだ。
音楽が放つ輝きは、年月がいくら経とうと決して色褪せることはないのだ。